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素の pTeX/upTeX バイナリ、バイナリ共通化検討 #32

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aminophen opened this issue Oct 15, 2017 · 94 comments
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素の pTeX/upTeX バイナリ、バイナリ共通化検討 #32

aminophen opened this issue Oct 15, 2017 · 94 comments

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@aminophen
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TeXconf2017 の雑談で,「pTeX 系列のバイナリ,4つも要らないよね?」という話題が出ました。

  • eptex/euptex はそれぞれ ptex/uptex の上位互換である
  • TeX Live では,etex はもはや「素の e-TeX」ではなく,pdftex のエイリアスになっている

という事情から,ptex => eptex,uptex => euptex のエイリアスで済ませることはできないだろうか? という考え方はたしかに一理あるな,と思いました。ptex.fmt や uptex.fmt を作るときに eptex/euptex を使うとどうなるかは考えたことがなかったので,何かご意見を募ります。

以下,私が思いつく疑問点です:

  • 要するに,オプション -etex は無効で,単に eptex -ini 等することになる?
  • その場合 pdfTeX / Omega 互換プリミティブは? \lastnodechar,\epTeXinputencoding は?
@h-kitagawa
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その場合 pdfTeX / Omega 互換プリミティブは? \lastnodechar,\epTeXinputencoding は?

-etex なしで eptex -ini したところ,ptex -ini より次の 11 個のプリミティブが多く定義されていますね:

\odelimiter
\omathaccent
\omathchar
\oradical
\pagefistretch
\hfi
\vfi
\omathchardef
\omathcode
\odelcode
\epTeXinputencoding

(数は log の最後の 984 multiletter control sequences の比較でわかります.具体的なプリミティブは WEB ソース探索.)

@aminophen
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eptexdoc.pdf によると,Omega 互換は

本節で述べる追加機能は extendend mode でなくても有効になっている. ただし,後に説明する「レジスタが各種類 65536 個まで」は,extended mode の時に限り有効になる.

pdfTeX 互換は

現在の ε-pTEX で利用できる pdfTEX 由来のプリミティブの一覧を以下に示す. これらは extended mode でないと利用できない.

なので,これと矛盾しないようですね。

\epTeXinputencodig が -etex なしで使えるのはありがたくて,ptex-base に含まれる plain pTeX フォーマット用ファイルを UTF-8 化できることを意味します。

@t-tk
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t-tk commented Oct 16, 2017

よく分からないので疑問点を書きます。
もし"-etexなし" (互換モード)が不要の場合、ptex => eptex,uptex => euptex のエイリアスも不要で、ptex, uptexにetexの機能を入れてしまえばよいと思います。
(ASCIIさんのオリジナルpTeXから離れる方向になりますが。)

  • "-etex なし"の方が好ましいケースはあるのか? "-etexなし"を廃止することはできないのか?
  • もし"-etexなし"が不要の場合、ソース上もマージしてしまうのか? あるいは、あくまで"-etexなし"のバイナリーが作れるように今後も管理を続けるのか?

@aminophen
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aminophen commented Oct 16, 2017

もし"-etexなし" (互換モード)が不要の場合、ptex => eptex,uptex => euptex のエイリアスも不要で、ptex, uptexにetexの機能を入れてしまえばよいと思います。

機能を入れてしまえば,というのがよく理解できません。バイナリの数を減らして,かつ呼び出せるコマンド名は残すとすると,エイリアス(シンボリックリンク)は必要ですよね。 → もしかして,これは eptex/euptex というコマンド名自体を廃止して,ptex/uptex を e-(u)pTeX にしてしまう,という意味でしょうか? そうだとするとコマンドが消えて驚く人が出てきそうなので,私は「コマンド名としては少なくとも当面の間残すべき」という意見ですが,方向性としてはありえますね。


最初のコメントで書いた私の「疑問点」は,「エイリアスでいいのでは」という意見を出した方への質問のつもりでしたが,わかりにくかったですね。改めて書くと,

  • 論点は「ptex という名前のコマンドが何であるか」。以下のどれを想定していたのか,どれが好ましいか?
    • 現在:(u)ptex コマンドは,拡張なしの (u)pTeX バイナリである。
    • 改変案1:(u)ptex コマンドは,e-(u)pTeX バイナリの「-etex 無効状態」である。
    • 改変案2:(u)ptex コマンドは,e-(u)pTeX バイナリの「-etex 有効状態」である。つまり,e(u)ptex コマンドと完全に同じである。

私はまだ特に意見を持っていませんし,まだそれぞれの違いを調べている途中の段階です。


  • -etex なしの方が好ましいケース…実用上では思いついていません。
  • ソース上もマージしてしまうのか…たとえば現在でも「素の e-TeX バイナリ」は TeX Live に入っていませんが,web2c/ の下に etexdir/ は独立管理されていますね。また,pTeX-ng は「e-pTeX ではないが,e-TeX と pTeX をマージしたもの」なので,そちらは ptexdir/ が消えると困るのかも?

@t-tk
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t-tk commented Oct 16, 2017

  • 論点は「ptex という名前のコマンドが何であるか」。以下のどれを想定していたのか,どれが好ましいか?
    • 改変案3:(u)ptex コマンドは,e-(u)pTeX バイナリの「-etex 有効状態」である。e(u)ptex コマンドは廃止してしまう。

「e(u)ptex コマンドはdeprecatedだと宣言し何年後かに消す」のような方法もあり得ます。
強硬な主張という訳ではなく、他の改革案と比較検討をするための叩き台と捉えてください。

@aminophen
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Member Author

  • 論点は「ptex という名前のコマンドが何であるか」。以下のどれを想定していたのか,どれが好ましいか?
    • 改変案4:(u)ptex コマンドは廃止。e(u)ptex だけを残す。

改変案3と逆の,こういう方向性も叩き台として。

@t-tk
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t-tk commented May 14, 2019

ご参考に。
pTeX エンジンと upTeX エンジンの開発・メンテナンスとか互換性とか方針とか、upTeX開発初期にいろいろ語ったりご意見を頂いたログが三重大学の奥村先生のところの旧掲示板の記事49189とその前後のリンクにありました。2007年、約12年前です。

@t-tk t-tk changed the title 素の pTeX/upTeX バイナリ 素の pTeX/upTeX バイナリ、バイナリ共通化検討 Nov 26, 2022
t-tk added a commit that referenced this issue Nov 26, 2022
…ppltotf (#32,#78)

upbibtex -kanji=internal=euc (ppbibtex) :: pbibtex compatible
updvitype -kanji=utf8 (ppdvitype) :: pdvitype compatible
uppltotf -kanji=utf8 (pppltotf) :: ppltotf compatible
uptftopl -kanji=utf8 (pptftopl) :: ptftopl compatible

正常な入力に対してはupTeXファミリーのツールがpTeXファミリーのツールと
完全に同等に動くようになっているはずです。
まずは、テストが両者を同等に出来るようにしました。

ppで始まるコマンド名は、当面のテストのためupTeXファミリーのpTeXコンパチモードを意図したsymbolic linkです。
最終的には、pTeXファミリーのツールのバイナリーを削除し、symbolic linkに置き換えるつもりです。
@t-tk
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Collaborator

t-tk commented Nov 26, 2022

upTeXファミリーのツール群(upbibtex, updvitype, uppltotf, uptftopl)はもともとpTeXファミリーのツール群(pbibtex, pdvitype, ppltotf, ptftopl)の内部コード切り替えという形で作ってあり、内部コードの設定をpTeX用にすればpTeXファミリーと同等に動作するようになっています(以下、コンパチモードと呼びます)。

upbibtex -kanji=internal=euc (ppbibtex) :: pbibtex compatible
updvitype -kanji=utf8 (ppdvitype) :: pdvitype compatible
uppltotf -kanji=utf8 (pppltotf) :: ppltotf compatible
uptftopl -kanji=utf8 (pptftopl) :: ptftopl compatible

まずは、同等に動くことを確認するためのテストを入れました。
98711ca

ppで始まるコマンド名をテスト用に用意しました。
当面のテストのためupTeXファミリーのpTeXコンパチモードが動作するように意図したsymbolic linkであり、
最終的には、pTeXファミリーのツールのバイナリーを削除し、オリジナルの名前のsymbolic linkに置き換えるつもりです。
問題なさそうならば、整理した状態で TeX Live 2023 のプリテスト前にコミットしたいと思っています。

pbibtex については https://github.com/texjporg/pbibtex-manual にあるテストが全部同等に動作することを確認する予定です。

@t-tk
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t-tk commented Nov 27, 2022

TeX Live の Build/source/web2c/{,u}ptexdir/ のテストはコミットしました。(r65115, r65116)

pbibtex の https://github.com/texjporg/pbibtex-manual にあるテストは、手元では全部同等に動作していることを確認しました。

@t-tk
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t-tk commented Nov 30, 2022

(u)pbibtex は、もう少し詳細に記録しておいた方がよいと思うので issue を分けます。
(u)pbibtex バイナリの整理統合

@t-tk
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t-tk commented Dec 1, 2022

今まで pTeX tools は TeX tools にチェンジファイル *.ch を当てたもの、
upTeX tools は pTeX toools にチェンジファイル *.ch を当てたもの、
という関係になっていましたが、今回のバイナリ共通化を機に
upTeX/pTeX 共通 tools (コミュニティ版)は TeX tools にチェンジファイル *.ch を当てたもの、
という形にしたいと思います。

このタイミングは版数のポリシーを変えるいい機会でもあると思います。
今まで upTeX tools は、u1.xx のような版数をupTeX 本体と同期させていた一方で、
pTeX 関連を示す版数 pxxxx は、pTeX 本体の版数 p.4.1.0 などとは独立でした。
今後はどうしましょうか?

希望としては、(u)p{pltotf,tftopl,dvitype,bibtex} では upTeX本体の版数との同期は、やめたいです。
また、(u)pbibtex のみは j0.35 などの松井さんの jbibtex から引き継いできた歴史を尊重し、j0.xx の版数部分は継続したいです。

案(1): (u)p{pltotf,tftopl,dvitype} は pTeX 本体と同期させる。
案(2): (u)p{pltotf,tftopl,dvitype} は pで始まる日付を版数とする。

ご意見があればどうぞ。


現在の版数
pPLtoTF 3.6-p2.0 (utf8.euc) (TeX Live 2023/dev)
pTFtoPL 3.3-p2.0 (utf8.euc) (TeX Live 2023/dev)
pDVItype 3.6-p0.5 (utf8.euc) (TeX Live 2023/dev)
pBibTeX 0.99d-j0.35 (utf8.euc) (TeX Live 2023/dev)

upPLtoTF 3.6-p2.0-u1.29 (utf8.uptex) (TeX Live 2023/dev)
upTFtoPL 3.3-p2.0-u1.29 (utf8.uptex) (TeX Live 2023/dev)
upDVItype 3.6-p0.5-u1.29 (utf8.uptex) (TeX Live 2023/dev)
upBibTeX 0.99d-j0.35-u1.29 (utf8.uptex) (TeX Live 2023/dev)

pTeX 3.141592653-p4.1.0 (utf8.euc) (TeX Live 2023/dev)
upTeX 3.141592653-p4.1.0-u1.29 (utf8.uptex) (TeX Live 2023/dev)
e-pTeX 3.141592653-p4.1.0-220214-2.6 (utf8.euc) (TeX Live 2023/dev)
e-upTeX 3.141592653-p4.1.0-u1.29-220214-2.6 (utf8.uptex) (TeX Live 2023/dev)

今回の統合版の版数(案1)
upPLtoTF 3.6-p4.1.0 (utf8.uptex) (TeX Live 2023/dev)
upTFtoPL 3.3-p4.1.0 (utf8.uptex) (TeX Live 2023/dev)
upDVItype 3.6-p4.1.0 (utf8.uptex) (TeX Live 2023/dev)
upBibTeX 0.99d-j0.36 (utf8.uptex) (TeX Live 2023/dev)

今回の統合版の版数(案2)
upPLtoTF 3.6-p221201 (utf8.uptex) (TeX Live 2023/dev)
upTFtoPL 3.3-p221201 (utf8.uptex) (TeX Live 2023/dev)
upDVItype 3.6-p221201 (utf8.uptex) (TeX Live 2023/dev)
upBibTeX 0.99d-j0.36 (utf8.uptex) (TeX Live 2023/dev)

@aminophen
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Member Author

色々と進めていただきありがとうございます。

希望としては、(u)p{pltotf,tftopl,dvitype,bibtex} ではupTeX本体の版数との同期は、やめたいです。
また、(u)pbibtex のみは j0.35 などの松井さんの jbibtex から引き継いできた歴史を尊重し、j0.xx の版数部分は継続したいです。

大筋で同意です。ただし upbibtex の is_kanji_str だけは kcatcode キーを引いているので常時 uptex の kcatcode テーブルと同期が必要であることに注意が必要です。この点から upbibtex は「同期していること」を示すのもありかと。

  • upPLtoTF 3.6-p221201 (utf8.uptex) (TeX Live 2023/dev)
  • upTFtoPL 3.3-p221201 (utf8.uptex) (TeX Live 2023/dev)
  • upDVItype 3.6-p221201 (utf8.uptex) (TeX Live 2023/dev)
  • upBibTeX 0.99d-j0.36-u1.29 (utf8.uptex) (TeX Live 2023/dev)

個人的にはこれを推します。

@t-tk
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t-tk commented Dec 3, 2022

コメントありがとうございます。
upBibTeX の u1.29 同期はどうしようか迷ったところです。入れることにします。
いろいろなテストで問題ないので4つともそろそろ TeX Live svn にコミットしようと思います。

@t-tk
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t-tk commented Dec 3, 2022

TeX Live svn にコミットしました。r56177, r65178
残件は、pTeX, e-pTeX, upTeX, e-upTeX の4個をどうするか、になりました。

@aminophen
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Member Author

r65177, 65178

少し気になったのですが kpse_set_program_name が p〜 から up〜 に変わることによって kpse 変数の参照が切れてしまうことはないでしょうか?

@aminophen
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新 pLaTeX (euptex -kanji=internal=euc|sjis) への対応状況

  • scsnowman: 2023-02-14 で入ったバグを 2023-02-23 で修正完了
  • bxjalipsum: 2023/02/22 v1.0 で対応
  • pxchfon: 2023/02/22 v1.9a で対応
  • bxbase: 2023/02/23 v1.2a で対応
    • 新命令 \ifbxinnativeupTeX / \bxIfinnativeupTeX 追加
    • これにより pxbabel も直った模様
  • jlreq-deluxe: 2023/02/23 v0.4.1 で対応
  • ifptex: GitHub で対応した模様
  • bxghost: GitHub で対応した模様
  • pxxspace (platex-tools): GitHub で対応したつもり (2023/02/25 v0.2b)

さて expl3 でのエンジン判定はどうしますかね。現状ではエンジン判定命令 \sys_if_engine_ナンチャラtex が用意されており,これは「 \enablecjktoken の有無」を基準にしています。しかしこの命令が「pLaTeX か upLaTeX か」の区別に流用されてしまうと,内部コード Unicode でない pLaTeX は困ってしまいます。

@h20y6m
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h20y6m commented Feb 25, 2023

新 pLaTeX でエラーにはならないが気になるもの:

  • hyperref
    • デフォルトで unicode オプションが有効になる。
    • pxjahyper は実験的に pLaTeX + unicode オプションに対応しているのでエラーなしで動く。
  • plautopatch
    • tracefnt 読み込み時に uptrace が読み込まれる。
    • uptrace は ptrace を読み込むだけなので問題はない。

さて expl3 でのエンジン判定はどうしますかね。現状ではエンジン判定命令 \sys_if_engine_ナンチャラtex が用意されており,これは「 \enablecjktoken の有無」を基準にしています。

\sys_if_engine_uptex はやはり エンジン判定 なので内部コードが unicode でなくても upTeX なら True になるのが正しいきがします。

(変化球としては「便宜上 euptex という一つのバイナリだが内部コード EUC/SJIS のものは e-pTeX という別のエンジンである。」というアレな主張をするのは……ないな)

しかしこの命令が「pLaTeX か upLaTeX か」の区別に流用されてしまうと,内部コード Unicode でない pLaTeX は困ってしまいます。

plexpl3.ltx あたりに \platex_if_uplatex:TF のような関数を追加するとかでしょうか。
(plexpl3 がどれくらい知られているのかという問題がありますが……)

@aminophen
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\sys_if_engine_uptex はやはり エンジン判定 なので内部コードが unicode でなくても upTeX なら True になるのが正しいきがします。

やっぱりそうですよね。一方で expl3 の中でこれが内部 Unicode かどうかの判定に流用されていないかどうかは確認が必要です。また https://twitter.com/underachiever_r/status/1628790896740401152 のように一般ユーザの方でも使われていますので,注意喚起は必要のように思います。

@aminophen
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  • plautopatch: GitHub で対応。リリースはまだ先にします。
  • hyperref: デフォルトで unicode オプションが有効になるのは嫌ですが pxjahyper の実験的機能のおかげで実害は出ていないので,開発者が LaTeX team なので expl3 の条件文 (\sys_if_engine_uptex) の注意点とまとめて報告したほうが一度で済みそう?
  • pxrubrica: 報告ありがとうございます (e-upTeX ベースの pLaTeX でエラー zr-tex8r/PXrubrica#5)

@aminophen
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ついに LaTeX2e 2023-06-01 が CTAN に出ました (6/9)。TL23 pretest から platex-dev を euptex にしていましたが,このタイミングで platex を eptex に切り替えます(Karl さんにメールで依頼中)。上の expl3 条件文対策はまだですが…。

@t-tk
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t-tk commented Nov 24, 2023

そろそろ統合を進めようと思います。
platex の実体が euptex --kanji-internal={euc,sjis} になったための質問やトラブル報告は散見されますが、設定の問題などに限られており、eptexに戻す必要に迫られるほどの大きな問題は出ていないように思っています。
私の案は以下です。ご意見ください。
TeX Live 2024 code freeze (来年2月頃?)までに下記 (案1) まで進め、
TeX Live 2025の開発開始 (来年5月頃?)とともに (案2) まで進める。
(案2)まで来ると、p系→up系のグルーの整理が出来るようになる。

どこまでいつ進めるかはともかく(案2)に至る前に(案1)を経由しないといけないと思われるので、(案1)に向けてそろそろ手を付けたいと思います。
まず、(案1)でかつ、すぐに ptexdir, eptexdir を削除できるようにするつもりです。


TeX Live 2022まで ::
ptex (binary)
eptex (binary)
uptex (binary)
euptex (binary)

TeX Live 2023 (当初) ::
etex付きに絞る。
platex-devはeuptex --kanji-internal={euc,sjis}, platexはeptex, uplatexはeuptexを実体とする。
ptex -> eptex (alias)
eptex (binary)
uptex -> euptex (alias)
euptex (binary)

TeX Live 2023 (6月以降、現在) ::
etex付きに絞る。
platex, platex-devはeuptex --kanji-internal={euc,sjis}, uplatexはeuptexを実体とする。
ptex -> eptex (alias)
eptex (binary)
uptex -> euptex (alias)
euptex (binary)
ptex (binary) は作られないが texk/web2c で configure --enable-ptexとすれば作れる
uptex (binary) は作られないが texk/web2c で configure --enable-uptexとすれば作れる
eptex (binary) はdefaultで作られる
euptex (binary) はdefaultで作られる

(案1) ::
platex, platex-devはeuptex --kanji-internal={euc,sjis}, uplatexはeuptexを実体とする。
ptex -> euptex (alias) ( --kanji-internal={euc,sjis}が自動的に発動 )
eptex -> euptex (alias) ( --kanji-internal={euc,sjis}が自動的に発動 )
uptex -> euptex (alias)
euptex (binary)
ソースディレクトリは ptexdir, uptexdir, eptexdir, euptexdir を残す
ptex (binary) は作られないが configure --enable-ptexとすれば作れるようにしておく
uptex (binary) は作られないが configure --enable-uptexとすれば作れるようにしておく
eptex (binary) は作られないが configure --enable-eptexとすれば作れるようにしておく
euptex (binary) はdefaultで作られる

(案2) ::
platex, platex-devはeuptex --kanji-internal={euc,sjis}, uplatexはeuptexを実体とする。
ptex -> euptex (alias) ( --kanji-internal={euc,sjis}が自動的に発動 )
eptex -> euptex (alias) ( --kanji-internal={euc,sjis}が自動的に発動 )
uptex -> euptex (alias)
euptex (binary)
ソースディレクトリは uptexdir, euptexdir を残す
ptex (binary) は作れない
uptex (binary) は作られないが configure --enable-uptexとすれば作れるようにしておく
eptex (binary) は作れない
euptex (binary) はdefaultで作られる

(案3) ::
platex, platex-devはeuptex --kanji-internal={euc,sjis}, uplatexはeuptexを実体とする。
ptex -> euptex (alias) ( --kanji-internal={euc,sjis}が自動的に発動 )
eptex -> euptex (alias) ( --kanji-internal={euc,sjis}が自動的に発動 )
uptex -> euptex (alias)
euptex (binary)
ソースディレクトリは euptexdir を残す
ptex (binary) は作れない
uptex (binary) は作れない
eptex (binary) は作れない
euptex (binary) はdefaultで作られる

@t-tk
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t-tk commented Nov 26, 2023

案1 でソースコードの整理をしていないものです。
d0cd612

(案1) ::
platex, platex-devはeuptex --kanji-internal={euc,sjis}, uplatexはeuptexを実体とする。
ptex -> euptex (alias) ( --kanji-internal={euc,sjis}が自動的に発動 )
eptex -> euptex (alias) ( --kanji-internal={euc,sjis}が自動的に発動 )
uptex -> euptex (alias)
euptex (binary)
ソースディレクトリは ptexdir, uptexdir, eptexdir, euptexdir を残す
ptex (binary) は作られないが configure --enable-ptexとすれば作れるようにしておく
uptex (binary) は作られないが configure --enable-uptexとすれば作れるようにしておく
eptex (binary) は作られないが configure --enable-eptexとすれば作れるようにしておく
euptex (binary) はdefaultで作られる

迷いはありますが、TeX Live 2024 のコードフィックスはこの位にしようと思っています。

@t-tk
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t-tk commented Dec 23, 2023

(案1)を TeX Live svn r69202 コミットしました。

@t-tk
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t-tk commented Feb 10, 2024

TeX Live svn r69767 で、
(案1)の状態ですが、uptexdir, euptexdirの下のソースコードだけでコンパイルできるようにして、ptexdir, eptexdir を削除できるようにしました。
TeX Live 2024向けにはここまでで止めようと思います。

(案1) ::
platex, platex-devはeuptex --kanji-internal={euc,sjis}, uplatexはeuptexを実体とする。
ptex -> euptex (alias) ( --kanji-internal={euc,sjis}が自動的に発動 )
eptex -> euptex (alias) ( --kanji-internal={euc,sjis}が自動的に発動 )
uptex -> euptex (alias)
euptex (binary)
ソースディレクトリは ptexdir, uptexdir, eptexdir, euptexdir を残す

@h20y6m
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h20y6m commented Feb 12, 2024

TeX Live svn r69821 で、
ptex, eptex のフォーマット定義の engine を euptex に変更ました。
(ついでに ptex パッケージが uptex パッケージ(euptex バイナリ)に依存するようしました。)
fmtutil は去年の変更で ptex, eptex でもうまく動いてくれるはずです。


【補足】一見、 eptex の実体が euptex なら engine=eptex のままでもよいのでは?となるのですが、
これだと fmtutil が $TEXMF{SYS,}VAR/web2c/eptex に {,e}ptex.fmt を作成する一方、euptex は $TEXMF{SYS,}VAR/web2c/euptex から {,e}ptex.fmt を探そうとして見つからないということがおきます。

@t-tk
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t-tk commented Apr 13, 2024

ぼちぼち web2c/eptexdir を削除しようと思います。efc51c1
既に eptex のバイナリーの生成はしていないので、不測の事故は起こらないと思っていますが、異常があればお知らせください。

web2c/ptexdir の削除は次の段階にすることにして、
直近は↓のうち不要になるグルーを整理しようと思います。

euptex_ch_srcs = \
	eptexdir/etex.ch0 \
	ptexdir/ptex-base.ch \
	uptexdir/uptex-m.ch \
	euptexdir/euptex.ch0 \
	eptexdir/eptex.ech \
	eptexdir/etex.ch1 \
	euptexdir/euptex.ch1 \
	$(euptex_ch_synctex) \
	eptexdir/fam256.ch \
	euptexdir/pdfstrcmp-eup-pre.ch \
	eptexdir/pdfutils.ch \
	euptexdir/pdfstrcmp-eup-post.ch \
	eptexdir/suppresserrors.ch \
	eptexdir/char-warning-eptex.ch \
	tex-binpool.ch

@t-tk
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Collaborator

t-tk commented Apr 14, 2024

TeX Live svn r70943 で web2c/eptexdir を削除しました。

t-tk added a commit that referenced this issue Apr 21, 2024
t-tk added a commit that referenced this issue Apr 24, 2024
@t-tk
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Collaborator

t-tk commented Apr 24, 2024

TeX Live svn r71055 で web2c/euptexdir を整理して、以下の glue をなくしました。

	euptexdir/euptex.ch0
	euptexdir/euptex.ch1
	euptexdir/pdfstrcmp-eup-pre.ch
	euptexdir/pdfstrcmp-eup-post.ch

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