tenes_simple JP

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version

COMMIT bbeccc31649fb5e19db452795453ea143d625bce (2019-11-18 14:45 JST)

概要

tenes_simple は、TeNeS のメインプログラムである tenes の入力ファイルを生成するツールです。 あらかじめ定義された模型・格子をあらわす入力ファイルを簡単に作ることができます。

実行

$ tenes_simple --help
$ ./tenes_simple --help
usage: tenes_simple [-h] [-o OUTPUT] input

Simple input generator for TeNeS

positional arguments:
  input                 Input TOML file

optional arguments:
  -h, --help            show this help message and exit
  -o OUTPUT, --output OUTPUT
                        Output TOML file

• 引数として入力ファイル名を取る
• コマンドラインオプション
  • help
  • output
    • 出力される tenes の入力ファイル名。
    • デフォルトは input.toml
    • tenes_simple 自体の入力ファイルと同じ名前は取れません。

入力ファイル

• ファイルフォーマットは TOML 形式
• parameter, model, lattice, observable の4つのセクションを持つ

parameter

虚時間発展演算子に使われる虚時間の刻み幅もここで指定する。 また、このセクションの内容はすべてそのまま出力ファイルの parameter セクションとして引き継がれる。

parameter.simple_update

name	desc	default
tau	simple update における虚時間刻み幅	0.01

parameter.full_update

name	desc	default
tau	full update における虚時間刻み幅	0.01

例

[parameter]
[parameter.tensor]
D = 4
CHI = 16

[parameter.simple_update]
tau = 0.01
num_step = 1000

[parameter.full_update]
tau = 0.01
num_step = 1

[parameter.ctm]
iteration_max = 5

lattice

格子情報を記述する。

name	desc	type
type	格子の種類。 "square" もしくは "honeycomb"	文字列
L_sub	ユニットセルの大きさ	整数もしくは2つ整数からなるリスト

正方格子

type = "square lattice" とすると正方格子が生成される。 水平方向と垂直方向の2種類のボンドをもつ。

例として、L_sub = [2,2] のときのユニットセル・ボンドは以下の通り

0 - 1 - 0
|   |   |
2 - 3 - 2
|   |   |
0 - 1 - 0

蜂の巣格子

type = "square lattice" とすると蜂の巣格子が生成される。 L_sub の各要素は偶数である必要がある。 x, y, z の3種類のボンドをもつ。

例として、L_sub = [2,2] のときのユニットセル・ボンドは以下の通り

0 - 1 ~ 0
    |
2 ~ 3 - 2
|       |
0 - 1 ~ 0

model

計算する模型を指定する。 現在、スピン模型 spin が定義されている。

スピン模型

ハミルトニアンは H = \sum_{<ij>, a} J^a S_i^a S_j^a + BQ \sum_{<ij>} S_i \cdot S_j - h \sum_i S_i^z - G \sum_i S_i^x + D \sum_i (S_i^z)^2 物理量測定に用いられる局所演算子として、 0: Sz と 1: Sx の2種が設定される。

name	desc	type
Jx	交換相互作用のx 成分	実数あるいは実数のリスト (default: 1.0)
Jy	交換相互作用のy 成分	実数あるいは実数のリスト (default: 1.0)
Jz	交換相互作用のz 成分	実数あるいは実数のリスト (default: 1.0)
BQ	双二次項	実数 (default: 0.0)
h	縦磁場	実数 (default: 0.0)
G	横磁場	実数 (default: 0.0)
D	オンサイトスピン異方性	実数 (default: 0.0)

correlation

相関関数 C = <A(0)B(r)> を指定するセクション

name	desc	type
r_max	相関関数の距離 r の最大値	整数
operators	相関関数を測る演算子 A,B の番号	整数のリストのリスト (default: [[0,0], [0,1], [1,1]])

例

[correlation]
r_max = 5
operators = [[0,0], [0,1], [1,1]]