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add-conclusion #12

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Aug 11, 2024
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4 changes: 3 additions & 1 deletion .textlintrc
Original file line number Diff line number Diff line change
Expand Up @@ -2,7 +2,9 @@
"filters": {},
"rules": {
"preset-ja-technical-writing": {
"ja-no-weak-phrase": false
"ja-no-weak-phrase": false,
"no-exclamation-question-mark": false,
"no-doubled-joshi": false
},
"no-todo": true,
"prh": {
Expand Down
2 changes: 1 addition & 1 deletion catalog.yml
Original file line number Diff line number Diff line change
@@ -1,7 +1,7 @@
PREDEF:
- README.re
CHAPS:

- conclusion.re
APPENDIX:

POSTDEF:
65 changes: 65 additions & 0 deletions conclusion.md
Original file line number Diff line number Diff line change
@@ -0,0 +1,65 @@
# 結論

結論から言うと、その技術とは **期待しないこと** です。
人間の苦しみは期待と結果のギャップから生まれます。
ギャップに苦しむのならそもそも期待することをやめればいいのです。

とはいえ、期待するとは何なのか、それをやめるとはどういうことなのか、簡単なことではありません。
人間は普通に生きていれば無意識に期待してしまうものなのです。

まずは期待する対象を分類しましょう。

- 自分に対する期待
- 他人に対する期待
- 世界に対する期待

## 自分に対する期待

自分に対する期待というのは、単純に能力への期待です。
「自分はもっとできるはず」とか、「やったことないけど多分できるんじゃね?」などという、楽観的な期待を人間は持ちがちです。
もちろんそんな都合のいい話はありません。

仕事などの特殊スキルに関する能力であれば、何ができて何ができないのか本人が一番理解しているでしょう。
ただただ現実を直視し受け入れるだけです。

それ以上問題なのは、人間なら誰でもできると思われている日常スキルです。
例えば **朝起きる** とか **使ったものを元の場所に戻す** とか。
このような行動が苦手だったり、嫌いだったりする場合、自分はなんでこんな当然のことができないんだろうと思いがちです。
それは自分に期待をしてしまっている証拠です。
できないものはできない。そのスキルは備わってない。
自分に期待するのをやめて、できなくてもいいと諦めましょう。
大抵のことはカネで解決できます。

## 他人に対する期待

他人に対する期待は最も危険な行為です。

他人はお前が望む行動を取ってくれる存在ではありません。
他人はお前の考えを理解してくれる存在ではありません。
他人は常識に従って行動する存在ではありませんし、そもそも常識だと思っているものはお前の都合のいい幻想でありそんなもの存在しません。

他人と価値観が一致することはありません。
他人がクズに見えている場合、それは価値観が一致していないからであり、つまりその時相手もお前をクズだと思っています。
他人の価値観を矯正しようなどとは思ってはいけません。
そんなことは不可能だし、人権侵害です。

他人に対して感じる不愉快は、全て期待してしまっていることが原因です。
他人を頼ったり、依存してはいけません。
必要なことはすべて自分一人で実行しなければいけません。
何でも自分でやれというのではなく、自分一人で実行できる範囲だけを必要なことの範囲にするのです。
例えば掃除ができないのであれば、**掃除は不要なこと** 扱えということです。
自分で実行できないことは、 **完全に責任を放棄する** ことが重要です。

## 世界に対する期待

人は漠然と、真面目に生きていれば早々悪いことは起こらないと考えがちです。
そんなことはなく、事故も天災も **ランダムに** 発生します。
世界から裏切られた気分になるでしょうが、そもそも世界は最初から何も約束などしていません。
これは何かというと、いわゆる運が良いとか悪いとか人が時々口にするものです。
運などという乱数が存在するかのうような幻想は捨てて、常に状況は取りうる最悪な方向に確定的に進むものと捉えましょう。

仏教には **自業自得** や **因果** という概念があり、良い行いをすれば良い結果が返ってくると教えられます。
それは世界の範囲が顔見知りだけだった古代では正しかったかもしれません。
世界の範囲が圧倒的に広まった現在では、ノイズが入り因と果が繋がらなくなってしまっています。
特に **インターネットは最悪** で、因と果の間に小指の爪ほどの距離さえあれば、ありとあらゆる悪意が無数のノイズとして降り注ぎ因果を捻じ曲げられてしまいます。
良い行いをすれば良い結果が返ってくるなどという期待はやめましょう。
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